豊橋市立青陵中学校
お知らせ
生徒たちの通学路となっている東三河環状線は、通称「青陵街道」と呼ばれています。現在はきれいに整備された豊橋の主要道路ですが、かつては自動車が走ると砂ぼこりがもうもうと立つ殺風景な道路でした。 その青陵街道の両側に続く緑の並木があります。それが、青陵中学校のシンボル「夏みかん並木」です。 青陵中学校夏みかん並木の活動について 青陵中学校では、地域の自然を愛し、緑を育てる活動にこれまで学校ぐるみで取り組んできました。特に夏みかん並木の活動については、昭和36年の夏みかん苗木の植樹より40年以上にわたって受け継がれ、生徒たちの手によって並木の世話が続けられてきました。 夏みかん並木の活動のあゆみ 昭和35年5月より、「郷土への奉仕活動を!」 をテーマに生徒会の呼びかけで、校区の青陵街道に産地の北限でもある夏みかんを植樹することが決まりました。 この案が実現するまでには、紆余曲折がありました。植える樹木の選定や場所の選択など、豊橋市都市美化協会への手紙陳情や直接相談などが何度も行われ、青陵都市美化委員会・生徒議会での討論が重ねられようやく実現の運びとなりました。 昭和36年、まず当時の学級数である38本の苗木が植樹され郷土緑化のスタートがきられました。高さ1.3mの苗木を8m間隔に植樹しました。 当初3ヶ月の間に10本以上の苗木がおられたり、病害虫に悩まされたりするなど数々の苦労がありましたが、昭和41年の2月、努力が実を結び、初めて60個の夏みかんが収穫されました。 翌年はさらに一歩前進して、この並木を花でうずめようとする運動にまで発展し、並木の間に花壇を設置しました。たえざる勤労と奉仕が認められ、その年の市民の日に、豊橋文化協会から文化奨励賞を受賞する栄に浴しました。 昭和46年3月には、青陵街道の歩道舗装工事にともない植え替え・補植・増植により、青陵歩道橋まで植樹をおこなった。当時200本近くもの夏みかんが通学道路に美しい景観を呈していました。 その後、今日に至るまで除草・消毒・施肥等が計画的に実施され、今では地域の青陵沿いに110本あまりの美しい並木ができ、生徒や市民の目を楽しませています。 毎年2月頃になると、青陵中学校の伝統行事である夏みかん収穫作業が生徒たちによって行われます。例年3,000個ほどの収穫があります。収穫した夏みかんは生徒たちがきれいに磨き、校区内の4つの小学校や特別養護老人ホーム、身体障害者総合福祉会館などの各施設に配られます。 青陵中学校の夏みかん並木づくりの取り組みに対して、昭和53年に全国学校環境緑化コンクール県知事賞、翌54年には愛知県青少年育成県民会議より社会奉仕功労賞が贈られました。 昭和43年、テレビで夏みかん並木のことが全国に紹介されたとき、詩人サトウ・ハチロー氏から詩が寄せられました。多くの人々にこの詩を紹介し、夏みかん並木の歴史と意義を知ってもらおうと記念碑が青陵街道の一角(東田小学校北西角)に建てられています。 また、昭和28年よりりんご並木の活動を続けている長野県飯田市立飯田東中学校とも交流が図られ、一時中断していましたが、平成15年飯田東中学校のりんご並木50周年を機に交流が再開されました。青陵中学校と飯田東中学校の交流の歩みについては、平成16年8月に信越放送のりんご並木50周年の特別番組でも紹介されました。 |
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